10月の宇宙クイズ

国際宇宙ステーション(ISS)は常に地球の周りを旋回しているよ。

では、地球を周回するISSの移動速度は一体どのくらい?

 


正解は「秒速7.8km」!

 

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大活躍 ! 日本発、宇宙の宅配便「こうのとり」

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地球上から肉眼で観測できることもある「国際宇宙ステーション(ISS)」。

地表から眺めているとまるで夜空にじっと浮かんでいるようにも見えますが、

実はこのISSは秒速7.8kmという超高速で移動している飛行物体なんです。

船内では宇宙飛行士が滞在しながら様々な活動を行っていますが、

その活動を維持するためには地球からの物資を運び入れることが必要不可欠となります。

世界中から宇宙飛行士が集まっているISSへの物資輸送は、

世界の宇宙開発を左右するかなりの重要ミッション。

そんなミッションに挑戦し続け、そして成功してきたのが、

日本の無人貨物船「こうのとり」なのです。

今でこそ高い技術力が認められている日本の物資輸送技術ですが、

実は日本の宇宙開発を見ると1999年~2003年にかけては連続して打ち上げに失敗。

国内外から厳しく問題点を指摘され、「大事なものは載せられない」といわれるなど

宇宙開発において国際的にも信用を得られない状態が続いていました。

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そんな中で立ち上がったのが「こうのとり」プロジェクト。

「よく言えば斬新、悪く言えば突拍子もない」アイデアである

ランデブー・キャプチャ方式を採用してISSへの物資補給をめざしました。

この方式は簡単に言えば「ISSに接近した状態で同じ速さで並走し、

ISSからロボットアームで補給船を掴む」という方法。

秒速7.8kmの高速で移動する物体に接近して並走する、

というのは当時の宇宙開発の常識から考えると難易度が高すぎてあり得ない方法だったといいます。

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当初NASAはこの方式に対して懐疑的で、説得にはかなりの苦労を要したといいます。

そこで日本は複数のミッションでこのランデブー・キャプチャ方式での実績を積み、

NASAと膨大なディスカッションを行います。

そしてついに2009年9月、世界で初めてこの方式での物資輸送を実施、

一回目で見事に成功させます。

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その後も「こうのとり」の打ち上げは連続して成功。

2011年にスペースシャトルが退役したことも影響して、

大型補給船としての地位を高めていきます。

アメリカやロシアの補給船が連続して打ち上げを失敗し

ISS内物資の枯渇の危機に瀕した際も「こうのとり」だけは成功を収めたことで

最終的にはISS運用の要である物資の輸送をもNASAから依頼されるほどにもなったのでした。

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2020年8月には9号機の打ち上げにも成功し、9号機連続のミッション成功となった「こうのとり」。

まさにISSにとって「幸せを運んでくるこうのとり」という存在になったわけです。

今は人を乗せることはできない宇宙船ですが、安全設計を活かして

有人宇宙船の開発にも着手しているのだといいます。

いつか「こうのとり」に乗って、宇宙を渡ることも可能になるのかもしれませんね。

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もぐさん

 

参考ページ

 

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