11月の宇宙クイズ

今までどんな日本食が宇宙に行った?

 


正解は「カレー、ラーメン、白がゆ、鮭おにぎり、羊羹、サンマのかば焼き、柿の種、切り餅、やきとり、焼きそば、等45品目!」

 

.

宇宙の食事情

.

人類で初めて宇宙空間に到達したユーリ・ガガーリンが宇宙に滞在した時間は、わずか1時間48分。

そこから人類が宇宙に滞在する期間は飛躍的に長期化し、

現在では国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する場合は

6か月にもわたることが当たり前となっています。

そんな長期化している宇宙滞在に欠かせないモノといえば「宇宙食」。

実はこの宇宙食、私たちの知らない間に実に様々なものが登場しているのです!

.

初期の宇宙食といえば、一口サイズの固形食やチューブに入ったペースト状のものばかり。

離乳食のようだと宇宙飛行士からは不評でした。

当時は無重力状態で人間がモノを食べられるのかがはっきりしておらず、

こうした食事で済ますしかなかったのだそうです。

.

その後ヒトは無重力下でも問題なく消化できることがわかり、

宇宙食の種類も豊富になっていきました。

着々と数を増やしていった宇宙食、

現在ではなんと合計で1000種類ほどもあるのだそうです。

基本的には宇宙飛行士は「標準食」と呼ばれる共通の食事をとりますが、

それだけでは飽きてしまうため「ボーナス食」という形で各国の料理を持ち込むことが許されています。

.

とはいえ宇宙という特別な環境での食事である「宇宙食」。

満たすべき条件も多いのです。

たとえば・・・

  • 長期保存ができること
  • 宇宙船に積載する重量の制限があるためできるだけ軽量であること
  • 船内が密閉状態であるため、臭いがきつくないこと
  • 船内の精密機器への影響への懸念から、飛散しない食品であること

などなど。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)はこうした基準を満たすように開発された日本生まれの食品を

「宇宙日本食」として認証しており現在45品目が認定されています。

中には「イワシのトマト煮」などのおしゃれな料理や、

ローソンのからあげくんといったおなじみの食品まで様々。

.

一方で持ち込みが却下された日本食もあり、その代表は「納豆」。

毛利衛さんがNASAに商品を求めたが、糸を引く点が懸念材料となり

認められなかったのだといいます(臭いはクリアしたそうです)。

.

こうした様々な食品がある中で実は宇宙飛行士に人気なのは「生鮮食品」。

地球の土の感覚やにおいを感じさせるため、玉ねぎを生で食べる人もいるのだとか。

JAXAの公式YouTubeには北海道産の生玉ねぎをスライスして

ハンバーガーを自作して食べている動画もあります。

宇宙日本食も人気があるとのことで、他国クルーが日本人クルーが持ち込んだ宇宙日本食を

前任日本人クルーの置き土産と勘違いして喜んで食べてしまうという珍事も起こっているのだとか。

.

今後、さらに宇宙での滞在が長期化し、多くの人が宇宙に行くことができる時代が来るかもしれません。

そのころには一体どんな宇宙食があるのか、楽しみですね!

.

もぐさん

 

参考ページ

 

来月のカレンダー

12月のカレンダーは以下のボタンをクリックすると、どなたでもダウンロード可能です!12月のクイズも要チェック!