ロケットよりも簡単に宇宙にいける宇宙エレベーター。新素材の発見によって解決できない課題は無いといわれる段階まで来たよ。
2025年に建設着手、2050年に完成させる計画を日本の建設会社が発表しているよ。
地球側の基地局(宇宙エレベーターの出発点)はどこになると思う?
正解は「赤道」!
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宇宙エレベーター、実現に向けて
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地球と宇宙をエレベーターでつなぎ、人やモノを輸送するーー
まるでSF映画の世界のようなこの構想が現在、着々と実現に向けて動き出していることをご存じでしょうか
今回はそんなウソのようなホントの話をご紹介します。
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地表から宇宙へとエレベーターでつないだこの乗り物の名前は「宇宙エレベーター」。
地球上に設置された「アース・ポート」と呼ばれる発着場から宇宙空間に向けてまっすぐにケーブルを伸ばし、
ケーブルを伝って電車のような乗り物が移動していく仕組みとなっています。
その全長はなんと、96,000km!
ケーブルの途中には駅のような施設(静止軌道ステーション)があり、太陽光発電や研究開発のほか、
地球からの観光地として利用されることが想定されているのだとか。
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実はこの宇宙エレベーター、理論的には実現可能とかつてから考えられてきました。
地球上では建物は重力の影響で建設の限界点が存在する一方、宇宙では重力の影響を受けない為、
ひたすら縦にながーーい構造でも壊れずに建てることができるのだそうです。
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しかし理論的には可能だった一方でひとつ問題がありました。
それは、地球と宇宙を結ぶためのケーブルに必要な「軽さ」と「強度」を備えた素材がない!ということ。
素材の問題が解決できなかったために宇宙エレベーターはあくまで想像上の産物となっていたのでした。
そんな中、1991年に革命がおこります。
宇宙エレベーターのケーブルの材料となりえる「カーボンナノチューブ」という素材が見つかったのです。
これによって宇宙エレベーターの実現はぐっと現実的になりました。
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現在地球の周囲を地球の自転と同じ速度で回転している「静止衛星」。
この静止衛星から地球上に作られた宇宙エレベーターの発着点「アース・ポート」まで
ケーブルを伸ばした構造とするのが現在の計画です。
アース・ポートは赤道上に建設され、もし建設されれば、
この周辺は世界中から人が集まる広大な街になることが想定されています。
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現状ではケーブルの開発や宇宙空間で作動する建設機械の開発が行われている状態とのことで
こうした開発が完了すると、早ければ2025年にはアース・ポートが着工、
2050年には宇宙空間に宇宙エレベーターの駅となる静止軌道ステーションが完成する計画となっているそうです。
人が宇宙に簡単にいくことができる未来は、実はそう遠くないのかもしれませんね。
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もぐさん
参考ページ
来年のカレンダーにもご期待ください
「宇宙」をテーマにお送りしてきました2021年のカレンダー、いかがだったでしょうか?
2022年のカレンダーにもぜひご期待いただければと思います!