9月の宇宙クイズ

宇宙でも書けるボールペン、どんなしくみ?

 


正解は「窒素ガスの圧力でインクを出す仕組み」!

 

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書くのもタイヘン!?宇宙の筆記具事情

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地球上で日々私たちが何気なく使っているボールペン。

宇宙が仕事場である宇宙飛行士も手書きで記録を残すことが必要な場面は多々あります。

しかし、私たちが普段使っている普通のボールペンを宇宙にそのまま持って行っても、

実は宇宙では全く文字を書くことができないのです。

現在宇宙飛行士たちは特殊な構造のボールペンを使うことで普通に文字を書くことが

できるようになっているのですが、このボールペンが開発されるまでには、

かなりの紆余曲折があったのだとか…!

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1960年代、宇宙開発競争の真っ盛りだった当時、

NASAの科学者は宇宙空間ではペンが書けないことに気づきます。

通常のボールペンは重力でインクを下に押し出すのですが、

無重力ではインクを紙に押し出すことができなかったのです。

そこでNASAはヒューストンにある会社に特製のシャープペンシルの開発を依頼。

ところがこのシャーペンは価格が1本約4万6800円であったこと、

芯が可燃性であり、かけらが機材を傷つける可能性もあったことから

宇宙空間には不適であることが判明し、再開発する必要に迫られていました。

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ちょうどそんなころ、ペン会社を経営していたポール・フィッシャー氏も

宇宙で使えるボールペンを開発していました。

彼は誰からも資金援助を受けずに自腹で開発をしていたのですが

・・・なんとその開発費用は約3億6000万円にも上ったのだといいます!

そして彼は1965年、ついに宇宙で使えるボールペンを開発することに成功します。

このボールペンはインクカートリッジに圧力をかけることであらゆる環境で

インクを一定に保って筆記することができる構造になっているそうで、

シャープペンシルの失敗で導入に慎重になっていたNASAも、

様々なテストで良い結果を残したこのボールペンをついに採用することになりました。

1年後にはソ連宇宙センターからも発注が来て、さらには特許を取得したことで、

このペンは一気に市場を独占したといいます。

まさに宇宙ペンの生みの親として彼は一躍名をはせたというわけです。

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そんな「スペースペン」がいかに厳しい環境で文字を書くことができるのかを

ご覧いただきましょう。

環境 普通のボールペン スペースペン
地球上
水中
無重力
気温 -10~60℃ -45~200℃
インク使用期限 通常3年 100年以上

通常のボールペンと比較するとその耐久度は一目瞭然。

これなら宇宙飛行士の方々も安心して筆記を行うことができますよね。

ちなみに近年ではインクを使わずに金属の酸化作用を利用して筆跡を残すタイプの筆記具も登場しており、

こちらは実際に国際宇宙ステーションで使われた実績もあるのだということです。

スペースペンは一般向けにも販売がされています。

金属感のあるデザインは持っているだけで高級感も漂う一品。

興味のある方はチェックしてみてもいいかもしれませんね!

もぐさん

 

参考ページ

 

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